乳清タンパクとは牛乳からチーズを作るときに生まれる成分、すなわちチーズの搾り汁である。 牛乳には約3.3%のタンパク質が含まれるが、そのタンパク質は二つに大別される。そのうちのひとつがカゼインというタンパク質で約80%を占め、チーズとして固まるタンパク質である。チーズの搾り汁(乳清)には固まらないタンパク質が含まれ、これが残りの20%を占める乳清タンパクと呼ばれるもので、ラクトグロブリン、ラクトアルブミン、ラクトフェリンが主な構成成分である。母乳は牛乳とのタンパク質の構成が異なり、乳清タンパクが主でカゼインはごく少量しか含まれていない。 乳清タンパクの主な効用として免疫機能の強化があり、サルモネラ菌や肺炎レンサ球菌などの感染症に対して優れた予防効果のあることがわかっている。 また、すべての細胞中に存在するグルタチオンという抗酸化物質を増加させる作用がある。グルタチオンは、活性酸素(フリーラジカル)の攻撃から体を守ってくれることに加えて、体内の免疫システムを活発化させる働きをもっている。加齢によってグルタチオンは減少し、病気にかかりやすくなるが、特にアルツハイマー病患者のグルタチオン値を調べると、低いレベルになっていることが知られている。そこで、グルタチオンを増加させることが、アルツハイマー病予防につながると考えられている。 |
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